回答者の方でちょっと間違えている方がいらっしゃったので記事に
確かに少し特例があるので難しいですよね。

今回は
 ・戦場から墓地に置かれたとき
  (《水膨れ地掘り》や頑強能力など)
 ・いずれかの領域から墓地に置かれたとき
  (《引き裂かれし永劫、エムラクール》など)
 ・墓地に置かれたとき~をライブラリーに加えてシャッフルする
  (《活力》など)
の三点について書いていきます。
CRのところは適当に読み飛ばしてもらって問題ありません。

とりあえず結果だけを三行で書くと
 ・「戦場から墓地に置かれたとき」は墓地に置かれる直前をチェック
 ・「いずれかの領域から墓地に置かれたとき」はイベント直後をチェック
 ・「置かれたとき~をライブラリーに加えてシャッフルする」の誘発チェックは上の二つに基づき、この能力解決時にそのオブジェクトが墓地からなくなっていた場合この能力は何もしない。

ってことになります。

ただ、《荒廃鋼の巨像》などは誘発型能力ではなく置換効果を発生させる常在型能力なので気を付けてください。これは移動前の領域で能力を持っているかどうかを見ます。(墓地に置かれることを置き換えなければならないので当然といえば当然ですね)


基本的に領域変更誘発で使うのはこのルールのみ
603.6d
 通常、そのイベントが誘発条件を満たしたかどうかのチェックを行なうのは、イベントの直後に存在するオブジェクトについてである。
 その時点で存在する継続的効果は、その誘発条件が何であるか、また、そのイベントに関与するオブジェクトが何であるかを決定するために用いられる。
 しかし、誘発型能力の中には、その能力を持つオブジェクトが戦場を離れたり、ライブラリーや手札に置かれたり、コントローラーが変わったりするため特別に扱わなければならないものもある。それらの能力が誘発するかどうかを判断するために、ゲームは「過去の状態を見る」必要がある。

 戦場を離れた時の能力、パーマネントがフェイズ・アウトしたときに誘発する能力、すべてのプレイヤーが見ることができるオブジェクトが手札やライブラリーに移動したときに誘発する能力、オブジェクトが外れたときに誘発すると書かれている能力、プレイヤーがオブジェクトのコントロールを失ったときに誘発する能力、プレイヤーがある次元からプレインズウォークしたときに誘発する能力については、そのイベントの直後ではなく直前のオブジェクトの存在や状態に基づいて誘発する。


つまり、逆にいうと
・戦場を離れたとき(「戦場から墓地に置かれたとき」なども含む)
 (これは言うまでもないと思うので省略)
・フェイズアウトした時
 (《アーテイの使い魔》など)
・オブジェクト(装備品やオーラ)が外れたとき
 (《生体融合外骨格》など)
・プレイヤーがオブジェクトのコントロールを失ったとき
 (《見えざる者の大魔道師》など)らぁさんありがとうございます。
・すべてのプレイヤーが見ることができるオブジェクトが手札やライブラリーに移動したとき
 (《ゴルガリの茶鱗》など)BOOOTさんありがとうございます。
(・ある次元からプレインズウォークしたとき)
以外の誘発条件を持つカードはイベントの直後の状態を見て誘発するかどうかを決定するわけですね。

頑強能力などはこのルールの一番最初の項目当てはまりますから、戦場にあった時、つまり墓地に置かれる直前にその能力を持っていたかどうかを見ます。


このルールから考えると元々戦場にさえいれば、今回の3つの能力はどれも直前の状態を見て誘発しそうに感じますよね。

ただ、
603.6c
 戦場を離れた時の能力は、指定されたパーマネントが戦場を離れた時、あるいはフェイズ・イン 位相のパーマネントがそのオーナーがゲームから除外されたことによってゲームから除外された時に誘発する。
 これらは、「[このオブジェクト]が戦場を離れたとき、…/When [このオブジェクト] leaves the battlefield,」、あるいは「[何か]が戦場から墓地へ置かれるたび、…/Whenever a [何か] is put into a graveyard from the battlefield,」と書かれている。このカードが戦場を離れた時に何かしようとする能力は、それが最初に行った領域のみをチェックする。

 カードが特定の領域に「いずれかの領域から/from anywhere」置かれたことによって誘発する能力は、そのオブジェクトが戦場から移動したとしても、戦場を離れた時の能力としては扱わない。

という例外があり、《引き裂かれし永劫、エムラクール》などはこの例外に当たります。
故に《引き裂かれし永劫、エムラクール》は戦場から墓地に置かれた際にも、墓地に置かれた直後の状態を見て誘発するかどうかを見るわけです。

ですので《引き裂かれし永劫、エムラクール》のコピーとなっていた《クローン》が墓地に置かれたとき、《クローン》は墓地に移動した時点でエムラクールではないので、当然その能力を持たずシャッフル能力は誘発しないことになります。
もちろん《イクスリッドの看守》が戦場にある際にも誘発しません。


最後に、《活力》などの「~が(いずれかの領域から)墓地に置かれたとき、これをオーナーのライブラリーに加えて切り直す。」の能力ですね。
これとエムラクールの違いは「《活力》のみをライブラリーに戻す」か「墓地ごとライブラリーに戻す」かというところです。

後者の場合は、いつも通り発生源がどうなろうとスタックに置かれた能力には関係ないので、エムラクールが能力の解決時にそれが墓地にいなくても墓地をライブラリーに加えてシャッフルします。

ただし前者の場合特別に
701.15c
 プレイヤーに、特定のオブジェクトをライブラリーに加えて切り直させる効果の場合、そのオブジェクトがいずれももとあるべき領域になかった場合、ライブラリーは切り直されない。
 例:《狡知》は「狡知がいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれたとき、それをオーナーのライブラリーに加えて切り直す。」という能力を持つ。これが墓地に置かれ、この能力が誘発した後、それに対応してこれを追放した場合には、この能力の解決時には何も起こらない。

というルールから解決時に《活力》がなくなっていた場合その能力は解決時に何もしません。
(打ち消されはせず解決はされます。ただ何もしないだけです。)



以上長文駄文失礼しました。
わかりづらい部分や誤っている部分があればコメント欄にでもお気軽に書いていってください~
見つけ次第、返答・修正させていただきます。

コメント

BOOOT
2011年7月4日11:34

>・すべてのプレイヤーが見ることができるオブジェクトが手札やライブラリーに移動したとき
《ゴルガリの茶鱗》がわかりやすいですね。

あとリンクさせていただきました。

417
2011年7月4日20:16

>>BOOOTさん
リンクありがとうございます。
MJMJでのご回答などいつも拝見させていただいてました。
これからもどうぞよろしくお願いします。

nophoto
らぁ
2011年7月4日21:08

>・プレイヤーがオブジェクトのコントロールを失ったとき

の例としては、《見えざる者の大魔道師》の起動型能力で生成される遅延誘発型能力がありますね。

417
2011年7月4日21:12

>>らぁさん
ありがとうございます。
BOOOTさんのものとともに編集させていただきます。

いつも回答者としてご活躍されているお二方にコメントいただけるとは感無量です
417

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